
簡易ハーネスを作ったりお助けヒモにしたりと、登山で何かと重宝するのがスリングです。
ところが、持ち歩くときに無造作にぶら下げると、引っかけて転倒したり、大きな事故やケガにつながることがあります。
命を預けるスリングで、ケガをしてしまっては本末転倒というもの。取り扱いには慎重になりたいものです。
ここでは、簡単で便利なスリングのまとめ方を2つ紹介します。(動画あり)
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チェーンノット(鎖結び)

チェーンノットの良さは「かさばらない」こと。複数のスリングを携帯するときに便利です。
結びに時間がかかるのがネックで、現地で結び直すときにはあまり使いません。
- メリット :かさばらないので携帯性に優れる
- デメリット:結びに時間がかかる
チェーンノットの結び方(手順)
❶ 輪をつくる

❷ 輪の中からロープを引き出す

❸ 輪をつくる(❷~❸を繰り返す)

❹ 最後は末端を引き抜く

止めを解除して引っ張ると、簡単にほどけます。
ねじり式

素早く簡単にまとめることができるので、現地で結び直すときはもっぱらこの結びを使います。
ゴロンとかさばるので、何本もスリングを携帯するときは邪魔になります。
- メリット :素早く簡単にできる
- デメリット:かさばる、カラビナが必要
ねじり式の結び方(手順)
❶ ちょうどいい長さになるまで輪を重ねて束にし、ねじる

❷ 両端の輪を合わせる

❸ カラビナを通す

わたしの場合は、準備段階では「チェーンノット」にし、山で使用してその場で結び直すときは「ねじり式」にしています。
スリングは輪になっているので、ザックやハーネスにだらしなく垂らしていると、木の枝や岩に引っかかってしまうことがあります。
そんなことを何度も繰り返していると、スリングの強度が損なわれる可能性もあるので要注意です。
ぜひ紹介したまとめ方を活用してみてください。
記事では細引きで作ったスリングを使用していますが、ロープの扱いに慣れていない人は、初めから縫い付けて輪になっているソウンスリングが安心です。
長さは60cmと120cmを1~2本ずつ持っておくといいでしょう。
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