
5年間継続していた山岳保険を見直しました。
きっかけは、育児でしばらく登山から遠ざかっていた妻が再開したこと。山岳保険に2名分加入することになるので、保険料を安く抑えて、家計の負担を減らすことが主目的でした。
山岳保険は一度入ってしまうと、いざという時以外は保険証券を見ることもなく、どんな補償内容になっているのか、免責事項は何なのかすら忘れている人が多いと思います。
かつての自分のように、周囲から言われるがまま内容をよく理解せずに加入している人もいるでしょう。
既に山岳保険に入っている人はもちろん、これから入る人にも役立つ情報です。ぜひ山岳保険選びの参考にしてみてください。
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見直しポイント
これからあげる点に注意しながら見直してみましょう。
なお、この山岳保険についてある程度知識がある方に向けて書いています。基本的なことはこちらの記事をまず読んでみてください。
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登山初心者のための山岳保険の選び方
遭難救助は無料ではありません。 場所や緊急度に応じて、警察や自衛隊が出動することもあれば、地元の民間救助隊が捜索することもあります。 基本的に公的機関による救助や診察を受けた場合は費用を求められること ...
救援者費用や遭難捜索費用の見直し
最初に確認するのは「救援者費用」や「遭難捜索費用」ですよね。これがなければ何のための山岳保険なのか分かりません。
補償はだいたい100万~500万程度の幅から選択できますが、高額になるほど保険料も高くなります。
万が一のとき、誰に迷惑をかけるのか、自分の財産でどのくらいまかなえるのか、厳しい現実を見つめる作業です。
警察などの公的機関による捜索が打ち切られた後、民間に捜索・救助活動を依頼すると莫大な費用がかかります。なかでも行方不明がもっとも高額になります。
もしも行方不明になったら、最長で7年間、死亡したものとみなされず、相続手続きが開始されません。会社は解雇となり、住宅ローンをかかえていれば支払いが続きます。生命保険の死亡保険金も相続人は受け取ることができません。
傷害死亡・後遺障害の見直し
傷害死亡・後遺障害も手厚くすればするほど、保険料に跳ね返ってきます。
「生命保険でカバーしているから、死亡保険金は要らないよ」という人もいるでしょう。
山岳保険は、基本的に普通傷害保険に登山者向けの特約保険をつけたものですから、特約を外すことはできても、本体である主契約を無くすことはできません。
「商品は要らないからオマケだけ欲しい」と言っているようなものです。
ただし、ひとつだけ例外があります。ココヘリのような特化型保険に変更するのです。
550万円を上限に、提携民間へり、ドローン・地上部隊による捜索救助をココヘリが手配します。個人賠償責任制度では最大1億円。アウトドア用品補償も年間3万円までついています。
注意が必要なのは、警察などの要請を受けて捜索を行う山岳遭難対策協議会は、ココヘリのサービス対象ではないということ。これにかかる費用(数万円~数十万円、場合によってはそれ以上)は自己負担です。➡ココヘリONEに加入することで30万円まで補償されます(会員向け無料)
特殊な保険ではありますが、下記の点で理にかなっていると思います。
- 入会で貸与される発信機により早期の位置測定が可能になり、早期発見により救命率が高くなる
- (警察などの公的機関による捜索が打ち切られた後)民間に捜索・救助活動を依頼すると莫大な費用がかかる
我が家はこの保険に乗り換えました。
入院・手術・通院保険金の見直し
山岳保険のなかには、入院・手術・通院に対する補償金額をある程度選べたり、補償なしタイプの保険もあります。
入院・手術・通院補償をつけると保険料が一気に上がります。金額が手厚くなればなるほど、保険料も高くなります。
ほとんどの人が傷害保険で入院・手術・通院の補償をつけていたり、医療保険でケガによる入院や手術などの補償を付けていますよね。
本当に必要な補償なのか、すでに入っている保険と重複していないか、よく見直す必要があります。
個人賠償責任の見直し
個人賠償は、いろんな保険に自動的についていることが多いので、入っていることに気づいていないケースがよくあります。
複数に入っていても、なにかあったときにそれぞれの会社から保険金がもらえるわけではありません。
3社でそれぞれ10万円ずつの補償がついた保険に入っていたとしても、10万円の保険金が下りる事故では、合計で10万円しか受け取れません。
世帯主が入っている保険で、配偶者や子どもも補償される場合があります。
保険料のムダにならないように、入っている保険を総ざらいして調べてみることをおすすめします。
個人賠償が自動的についている保険には次のようなものがあります。
- 自動車保険
- 傷害保険
- 火災保険
- 借家人賠償責任保険
- ペット保険
- こども保険
- 自転車保険
複数に入っていたら、いちばん補償が手厚いものに集約したほうが経済的です。
ライフスタイルの変化に合わせて見直す
ライフスタイルやライフステージの変化に伴って、山岳保険に必要な補償も変わってきます。
一般的に、結婚や離婚、子育て、転職、定年退職などの人生の節目や、生活様式の変化があったときは、生命保険などの見直しをするタイミングと言われています。山岳保険も同じ。
子どもが独立していたら、死亡保険金はそんなに手厚くする必要ってありませんよね。
年を重ねたら、病気を起因とする事故や遭難も心配です。疾病を起因とする遭難も補償される山岳保険を選んだほうがいいでしょう。
山岳保険も見直しのタイミングがあります。
山行スタイルの変化に合わせて見直す
山岳保険は使用する道具によって種類が違います。
登攀用具を使う山行でもしものことがあれば、ハイキング保険では補償されません。
ハイキング程度の山に行っていた人が、いつの間にかザイルやアイゼンを使用するような難易度の高い山に行くようになった。
気付けばこうなっていませんか?登山者としての技量があがったことは嬉しいのですが、万が一の補償から外れてしまいます。
とくに、登山を始めて間もない頃に入った山岳保険は、気づかないうちに現状とかけ離れているかもしれません。
今の保険が山行スタイルに合っているか、見直しが必要です。
見直しのタイミング
保険の見直しのタイミングは、山岳保険と自分の両方にあります。
登山人口が増えるとともに、山岳保険も種類が豊富になってきました。年々よい保険が出てきています。
年払いの保険もあれば単発もあります。ネットで簡単に手続きできる保険もあります。
自分の登山スタイルも、週末ごとに山に行っていた生活から、ごくたまにしか行かなくなる生活に変わっているかもしれません。
ハイキングから始めたけれど、気づけば沢やクライミングも楽しむようになっているかもしれません。
過不足がないか、定期的な見直しをおすすめします。