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山で遭難したときのスマホ活用術!現在地の緯度経度を表示させる方法(Android版)

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Googleマップで現在地の緯度経度を表示

スマホは山で遭難したときに命を救うデバイスになります。もしものときのために、現在地を表示させる方法を覚えておきましょう。

具体的には、Googleマップを使用して緯度経度を表示させる方法(Android版)を紹介します。

 

 

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遭難場所を正確に伝えると早期発見・救助につながる

もしも山で遭難して救助を要請することになったら、遭難場所を正確に伝えることで早期発見・救助につながります。緯度経度まで伝えることができたらピンポイントで特定できます。

ほとんどのスマホにはGPS機能がついています。簡単な操作ひとつで自分がいる場所の緯度経度を表示することが可能なのですが、これがあまり知られていません。

濃い霧がかかった旭岳

濃い霧がかかった旭岳。毎年道迷い遭難が多発する。

2017年10月17日、日本人と外国人夫婦の4名が大雪山系旭岳で吹雪にあって引き返す途中、登山道を外れて迷い、携帯電話で110番通報する遭難事故が起きました。

警察に連絡をしたスマホには、現在位置の緯度経度が分かるGPS機能がついていましたが、通報者は表示方法を知りませんでした。警察が伝えようと試みるも、電波状態が悪いなか操作に手間取っているうちにバッテリーが切れてしまいました。

道警山岳救助隊と陸上自衛隊の総勢約70人が捜索にあたり、捜索開始から約30時間後に発見、無事ヘリ搬送されました。

当時の旭岳は氷点下10度以下。軽装だった彼らが生還できたのは、捜索隊が雪の上に薄っすら残っていた足跡を見つけたことや、風の当たらないくぼ地で動かず体力を温存できたことが大きく、いくつもの幸運が重なって奇跡的な生還を果たした印象です。

自分の位置を緯度経度まで詳細に伝えることができていれば、救助にかかる時間は大幅に短縮できたでしょう。

「スマホ操作が苦手」「登山でスマホを使うことはない」人も、万が一のときのためにこの表示方法だけは覚えておいたほうがいいと思います。

 

 

Googleマップで位置情報を表示させる手順【Android版】

ほぼすべてのスマホに標準装備されているGoogleマップを使用して位置情報を表示させる手順です。Android版のみの紹介ですが、iphoneも基本的な流れは同じです。

注意したいのは、この方法は通話ができる(携帯電波がつながる)ときだけ可能ということ。

「え?電波の届かない山奥じゃできないの?!」と残念に思うかもしれませんが、警察庁の「令和元年における山岳遭難の概況」によると、救助要請の通信手段の約80%が携帯電話からです。

覚えておいて損はないと思います。

 

◆手順

①設定を開いて位置情報をオンにします。

位置情報

 

機内モードを解除します。

機内モード

 

③グーグルマップを起動して、画面右下の現在地アイコンをタップします。

グーグルマップを起動したスマホ画面

 

④現在地を示す青い点が表示されるので、2秒くらい長タップします。

現在地が青く表示されたスマホ

⑤赤いバルーンが出てきたら、画面上に現在位置【緯度、経度】が表示されます

現在地の緯度経度が表示されたスマホ画面

 

簡単ですよね。

Google公式ホームページによると、測定誤差20メートル以内で現在地を特定することが可能です。

ヘリで捜索するのが至難の業といわれる樹林帯のなかだろうと、広大な大雪山系だろうと、ほぼピンポイントで居場所を特定してくれるというわけです。

余談ですが、Googleマップでは緯度・経度が10進法で表示されます。

 雌阿寒岳山頂10進法(Googleマップ)60進法
緯度43.38645443°23′11″
経度144.008670144°00′31″

60進法の【北緯○度○分○秒、東経○度○分○秒】とは違いますが、救助要請するときは表示された数字をそのまま伝えましょう。遭難時は冷静ではありませんから、無理に変換する必要はありません。

メモ

筆記用具を持っていなくても、通話をしながらグーグルマップを開いて緯度経度を伝えることができます。

  1. グーグルマップを立ち上げて緯度経度を表示したあと、いったんホームボタンで画面を切り替える
  2. 電話をかけたらスピーカーで会話する
  3. ホームボタンで画面を切り替え、グーグルマップを再び表示させたうえで会話を続ける

 

 

通常時は機内モードでバッテリーを節電する

いざ使おうとしたらバッテリー切れ! これだけは避けたいですよね。

救助要請で通話するときや、Googleマップを使用して現在位置を表示するとき以外は、機内モード(携帯電波をオフ)にして電力消費を抑えましょう。

機内モードとは、その名の通り飛行機に搭乗しているときを想定した携帯電波の送受信をしない設定です。

スマホは通話していないときでも常に電波を探しています。山中のような電波が弱いところや圏外にいると、電波を探そうとしてバッテリーを消耗してしまうのです。

ただし、救助要請で通話するときや、Googleマップを使用して現在位置を表示するときは、機内モードを解除します。

メモ

Googleマップは、GPS衛星だけでなく、WiFiや携帯基地局からも位置情報を取得します。

機内モードではWiFiや携帯基地局からの電波が受信できないので、Googleマップの表示ができず、ここで紹介している緯度経度の表示もできません。

スマホで写真撮影をしたりSNSでつぶやくなど、緊急時以外の使用目的がある人は、予備バッテリーを持ち歩くことをおすすめします。

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登山道で携帯電話が使えるか調べられるサイト

携帯各社では、ホームページで山での電波状況を案内しています。人気の山域はだいたい網羅しているようで、登山道単位で詳しく掲載しています。

知床docomoの電波状況

docomoより

「山ではドコモが強い」とか「日高はauがつながりやすい」など、ネット上に飛び交う真偽不明の情報も一目りょう然です。

知床半島でのdocomoの電波状況を見ると、奥深いところにある山でもつながる場所が結構あることが分かります。表示されていない登山道も、確認していないだけ、という感じがしますね。

知床半島

縦走などで数日間を山で過ごすときは、天気予報などの情報を取得するためにも、ルート上のどこで電波が受信できるか押さえておきたいですね。登山計画を立てるときにはぜひとも利用したい便利なサイトです。

管理人
かつては口コミでした。便利になりましたねぇ~。

 

頭で覚えるだけではなく、実際に手を動かして、自分のスマホで現在地を緯度経度まで表示する方法を確認しておきましょう。スマホを持っているすべての登山者に覚えておいてほしい、山で遭難したときのスマホ活用術です。

 

管理人
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