計画

山岳保険の具体例。管理人はこう選んでます!

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登山 山岳保険山岳保険はそれぞれに特徴があって、一概にこれがいいといえないのが難しいところです。

検討材料としては、大きく「使用する用具」「頻度」「補償内容」の3つがあります。

わたしが加入している日本山岳協会山岳共済会の「登山コース」を例にみていきましょう。

 

使用する用具で選ぶ

通年で登山を楽しんでいます。

夏は軽登山から沢登りまで、冬は山岳スキー登山がメインで氷壁登しょうをすることもあります。

ザイル、アイゼン、ピッケル等を使用する登山に該当するので「登山コース」を選択します。

 

頻度で選ぶ

子育て世代のため、現在はやや山から遠ざかっています。頻度としては年10回程度といったところでしょうか。

単発保険なら割高になりますし、毎回手続きするのが面倒です。

日本山岳協会山岳共済会には短期(単発)保険はありませんので、自動的に年間契約になります。

 

補償内容で選ぶ

他に加入している生命保険と傷害保険があるため、死亡保険金は最低額を選択。入院・通院・手術保険金は外しました。

仕事中のケガにも対応するため、職業によって保険料が変わります。わたしの場合、平成30年度の年払いの保険料は4500円。年会費1000円と合わせて5500円です。

30代までは、ザイルやピッケル等を使うかどうかという道具(登山スタイル)による違いだけで保険種類を選択していました。

最初に加入したのは、ザイルやピッケル等を使う登山には適用されない軽登山向け保険。

徐々に雪山に入ったりクライミングをする機会も多くなり、数年後にはザイルやピッケル等使用に適用される保険に変更しています。

両方とも標準的な傷害総合保険で、疾病を原因とする遭難は補償対象外でした。

40代に入ると、急に体力の衰えを感じるようになりました。同年代の突然の訃報に接する機会も多くなり、登山中の心不全や脳梗塞など、突然の病のリスクが頭をよぎります。

現在は、使用する道具の違いだけではなく、遭難の原因を問わず補償してくれるかどうかも外せないポイントだと考えています。

加入している「登山コース」は、傷害保険でありながら疾病による遭難も補償の対象としている点が安心です。

 

登山スタイルは変化するもの

登山スタイルは変化します。年齢に伴って、身体能力や体調は否応なしに変化が訪れるでしょうし、子どもの成長や仕事の有無などのライフスタイルも変化します。

一般の生命保険や傷害保険と同様、山岳保険も折に触れて総合的に見直すことが必要だと感じています。

昔から、山岳保険は安心料だと言われてきました。安心料とは、めったに起こらないけれど、起こったら大変なことに対して保険に入っておくという意味です。

ところがこの3年くらいを振り返っただけでも、わたしの周りで3件の救助ヘリを要請する遭難事故が発生しています。

負傷者はいずれも60代~70代。転倒、滑落によるもので、1名が死亡、1名に高度障害が残る重大事故でした。

もしかすると自分だったかもしれない。めったに起こらないどころか、山では常に危険と隣り合わせなのだと痛感しています。

山に登る以上、大小さまざまなリスクを負います。あらかじめ事故を想定してリスクを回避したり軽減しているだろうか? 保険加入は、自分の意識を再確認するいいきっかけになると考えています。

 

◆山岳保険について知りたい方は、こちらもどうぞ。

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