山の栄養学

厳寒の北海道で実証済み!冷えても美味しいおにぎりの作り方(レシピ)

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登山の行動食の定番はおにぎりという方も多いでしょう。冷えても美味しいおにぎりの作り方をご紹介します。

 

1.冷えたおにぎりは不味い

山の食料は炭水化物が中心になります。なかでも、おにぎり、パン、もち、イモ類が腹持ちがよくて最適です。

おにぎりの難点は、寒くなると硬くなって食がすすまなくなること。ご飯に粘りがなくなり、ぼそぼそと味気なくなります。

もっと寒くなると別な問題も・・・。

おにぎり、(本物の)モチ、ふかしたイモ、バナナ・・・みんな凍ってしまいます。

冬山登山に持っていくなら、水分の多い食べ物は厳禁です。

ペットボトル飲料も凍るし、ハイドレーションパックはチューブのところが水道管の凍結みたいに凍り付ついて使いものになりません。

そんなわけで、冬山に持っていく行動食は、水分の少ないパンが中心になってしまいます。

 

2.コンビニのおにぎりは冬山でも凍りにくい

「手作りのおにぎりは凍るけど、コンビニのおにぎりは冬山でも凍りにくい」※限度はあります

出所は明確ではありませんが、以前から登山仲間の間では噂になっていました。

あるとき、コンビニのおにぎりはご飯が成型容器に付くのを防ぐため、油を入れて炊き上げていることを知りました。

そういえば、北極圏踏破などしている冒険家は、凍傷を防ぐために顔など肌が露出しているところに油を塗ると聞いたことがあります。

油で米粒をコーティングするから、本当に凍らないかもしれない。

 

3.レシピ

作ってみました。

【材料】

お米:2合

サラダ油:小さじ1

あとは普通に炊飯器で炊くだけです。

コンビニのおにぎりを真似て、小さじ1/2(約4g)の塩を入れてみましたが、ほんのりとした塩分しか感じられませんでした。

登山に持っていくなら、外側に塩を付けたほうが食欲をそそります。

 

4.厳寒の北海道で検証してみました

北海道東部の屈斜路湖北岸にある藻琴山(999.9m)で検証してみました。

登ったのは1月。気温はマイナス10℃ほどです。

一緒に登った仲間は、全員がセオリー通りパンを持参しています。おにぎりはわたし一人だけ。

-10℃の冬山で凍らなかったおにぎり

凍らないだけでなく硬くなってもいません。

おにぎりが美味しく感じます。

しかも、米粒がしっかりくっついて、食べているときに崩れないというおまけ付きです。

これはいけます。

登山だけでなく、行楽のお弁当におにぎりを持っていくときも使える小ワザ。ぜひお試しください。

レクタングル(大)336×280




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