計画 北海道の山事情 コラム

北海道を訪れる道外からの登山者向けに、格安レンタカーの選び方と賢く利用する方法をまとめました

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登山口 車

わたしは神奈川県出身で、北海道に移住するまでは丹沢や北アルプス等を主な活動エリアにしてきましたが、本州と比べると北海道の山は登山口までのアプローチが長いのが特徴です。

幹線道路から林道に入り、満足な標識もない道を何度も分岐して数十キロ走ることも多く、登山口に着くまでが大変。

北海道ならではの林道事情を書いた記事がこちらです。

北海道 弟子屈 林道
北海道の山の林道事情

北海道の山は、登山口までのアプローチとなる林道が不安になるほど長く、整備状況は脆弱です。 普通乗用車では底を擦ってしまうほどわだちが深かったり、大雨で砂利が流されていることもしばしば。登山口までたどり ...

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この記事は、マイカーで移動することを前提に書いています。
登山者や林業関係者くらいしか入らない林道を、路線バスが走るわけがありませんよね。

北海道では公共交通機関を利用して登れる山はほとんどないに等しく移動にマイカーは欠かせない存在なんです。

必然的に、ツアー登山を除けば、道外から訪れる登山者は空港からレンタカーを借りる人が多くなります。
フェリーでマイカーを持ち込んで長期滞在する人もいますが、そういうパターンはまれでしょう。

今回は、レンタカー会社に勤めた経験があり、レンタカー業界を良く知るわたしが、レンタカーの疑問に答えます。

安く借りるときに便利な「格安レンタカー比較サイト」の特徴や料金なども解説していますので、参考にしてみてくださいね。

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レンタカーに頼らざるを得ない

冒頭でもお伝えしましたが、北海道は公共交通機関が充実しておらず、日常生活レベルでも車なしでは成り立ちません。

大手レンタカー会社のオリックスは、北海道と沖縄のみ直営で空港や市街地に店舗を構えているんですが、他の都府県はフランチャイズ運営なんですよね。

広大な北海道では観光やビジネスでも移動にレンタカーを利用するパターンが多くて、レンタカー会社は確実に利用者を獲得できるということです。

このことからも分かるように、北海道は日本の中でも究極の車社会です。

もしも登山しに来道して足(レンタカー)がなかったら、登山口までどんな交通手段が考えられるでしょうか。

思いつくところではこんな感じです。

  • 登山口までタクシーを使う
  • バスで可能な限り近くまで行き、あとは歩く
  • ヒッチハイクする

いろんな意味で困難を伴います。

これなら、ツアー登山に申し込んだ方がいいんじゃないでしょうか。
自由気ままな行動はできませんが、安心と安全が確保できますから。

レンタカーにもデメリットはある

デメリットが無いわけではありません。

数キロ~数十キロを余分に歩くのが苦にならない健脚の持ち主なら、公共交通機関で間に合います。
レンタカーを借りると『高くつく』だけ。

一般的には、慣れない土地で、乗り慣れていない車を運転する『ストレス』も考えられます。

砂利道のドライブが不慣れな人が林道を運転するのは大変だと思いますね。
ペーパードライバーにはおすすめできません。

とは言え、それ以上にメリットがあるのは、これまでの話のとおり。

最も大きなメリットは、バスやタクシーの時間を気にしなくていいこと。
ここが真髄、かんじんなところです。

山の上からタクシー会社に電話して『30分遅れます』とか、登山で時間の制約があるって悲しいですよね。

わたしからみると、レンタカーは車のメンテナンスばっちりだし、砂利道で砂埃にまみれても洗車の必要ないから、楽で『いいなぁ』と思います。

上記を踏まえて、レンタカーを借りるときに注意したいこと、どうしたら安く借りられるのか、どう比較して、何を選ぶといいのかを具体的に紹介していきます。

 

レンタカーの料金プランは分かりにくい

レンタカーの料金は、どんなところで差が付くのかご存じですか?

大手レンタカー会社を何社も調べてみましたが、同じ条件で検索をかけても料金が微妙に違うんですよね。

レンタカー会社に勤めた経験があるわたしでさえ、パッと見ただけでは「お得なプランはこれだ!」と探し出すことができません。

簡単に比較されないように『うまく出来ているなぁ』という印象です。

じっくり調べてみると分かるんですが、車種のグレード、レンタル日数といったメジャーな条件が同じなら、どこも料金プランは似たり寄ったりなんです。

見た目の料金が違うのは、基本料金に含まれるオプションの違いです。

たとえば、検索をかける最初の段階から『乗り捨て料金』が含まれているプランと、何も付いていないまっさらな基本料金に『乗り捨て料金』をオプションとして積み重ねていくプランが混在している。

だから、単純比較ができないんです。

航空チケット以上に見た目が複雑で比較しずらくなっていますから、こちら側が必要のないオプションが含まれていないかなどを確認して、賢く利用する必要があります。

 まずは自分のニーズを明確にして、必要な条件を精査してからレンタカー各社を比較しましょう。

 

単独プランは割高なのか?

レンタカーを借りるプランには、レンタカーだけを単独で借りる『単独プラン』と、航空チケットやホテルとセットでレンタカーを借りる『セットプラン』の2つがあります。

単独プランは『高くつく』印象が強いですよね。
わたしもレンタカー業界に入るまではそう思っていました。

本当に割高なのか、調べてみましたよ。

楽天トラベル(宿プラスレンタカー)で、レンタカー24時間利用のコンパクトカーを比較してみました。

①レンタカー単独    『7,020円』

②宿泊予約+レンタカー 『3,500円』

※①②ともに免責補償別、九州地区

一見すると、宿泊とセットでレンタカーを借りた方がレンタカー代が半額程度と安いですね。

①の7,020円は、ほぼプロパー料金(定価)です。

②の3500円はプロパー料金と比べれば格安ですが、レンタカー単独で他のサイトを検索したら、この程度の値段は見つかりました。

楽天トラベル内での比較においては、単独プランが割高でセットプランがお得なのは事実です。
でも、検索範囲を他のサイトにも広げれば、単独とセットプランの料金はほとんど変わりません。

実に巧妙な表現ですね。

セットプランの位置付けとしては、レンタカーのことがよく分からない、WEB操作に慣れてない、レンタカーと宿を個別に予約するのが面倒な方のためのプランであると言えます。

単独プランは、ウェブ操作が苦にならず、面倒な手続きなどにも労をいとわない人、何度か北海道で登山をしたことがあるリピーター向きですね。

格安航空券や格安航空機(LCC)を使い、車中泊かキャンプ場でテント泊をしながら、レンタカーで移動して山に登る『旅慣れた登山者』なら、もちろん単独プランです。

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ほとんどの会社で無料のオプション

どこのレンタカー会社を使っても同じで、付いていて『当たり前』と考えていいサービスや条件があります。

√車が高年式(2年以内)

どこのレンタカー会社も、2年以内の新しい車を提供しています。

キレイで最新の車に乗れるは嬉しいですが、利用者のためだけではない理由があるんです。

実のところ、いろんな人がいろんな用途に使い、運転の荒い人もいればそうでない人もいて、レンタカーは車としての寿命が短いんです。

カーナビも更新に費用が掛かるので、古い車を使いまわさないほうが都合がいいという会社側の事情も背景にあります。

√禁煙車がある

ホテルの部屋にスモーキングとノンスモーキングがあるように、レンタカーにも禁煙車があります。

ニッポンレンタカーは、禁煙車で喫煙したことが発覚した場合、クリーニングで車を利用することができなくなるため『NOC』が適用され、2万円追加で払うことになります。
※NOCについては後述します

長い時間を狭い空間で過ごすわけですから、厳密に運用してくれるのはありがたいですね。

√空港出迎えサービス

どこの会社も当たり前です。
送迎しないレンタカー会社は生き残れません。

√スタッドレスタイヤ付き

北海道のレンタカーは、10月~5月はスタッドレス装着が当たり前です。

道外の人は『スタッドレス、スノーブレード付き』とうたっているのを見るとお得感を覚えるかもしれません。

一般的には、街乗りしかしなければ11月~4月、遠出して峠を通行するなら10月~5月の間はスタッドレスですね。
北海道では特別なことではなく、標準装備です。

√ナビ・ETCが付いている

ついていない車を探すほうが難しいです。

√チャイルドシートが無料

大手では無料が普通です。
登山者にはあまり関係のないオプションかと思いますが。

√観光オリジナルMapプレゼント

大手レンタカー会社では当たり前のサービスになっています。

 

付けたほうがいい有料オプションは?

自分が借りるなら絶対に付ける有料オプションはこちら。

√免責補償

万が一事故を起こしたときの負担額を免除できるのが免責補償です。

対物対人保険はたいていレンタカーにはついていますが、免責補償は最初から込みになっているものとそうでないものがあります。

付いていなければ、万が一事故を起こしたときに一部費用を負担しなければなりません。

免責補償制度に加入すれば、事故の場合を起こした場合、レンタカー会社に対して支払う自己負担額(主なレンタカーでは、対物補償5万円、車両補償5万円)の支払いが免除されます。

プランを検索するときは、『免責補償の有無』に注目してくださいね。

なかには免責補償料込みのプランもあります。
料金は1000円/日程度ですから、付いていない場合は付けたほうがいいでしょう。

√NOC補償

事故を起こすと、修理中はレンタカー会社がその車を営業活用できなくなるので、2万円(自走返却の場合)もしくは5万円(自走不可の場合)追加で払うことになります。

その負担を免除してくれるのがNOC(ノンオペレーションチャージ)補償です。

対物保険対人保険とはまったく別もので、一般的にはなじみが薄い保険ですね。

小型車では500円~1000円/日で加入でき、レンタカー会社の窓口で直接申し込むパターンが多くなります。

『免責補償』と『NOC補償』をオプションとして付けると料金がかなり跳ね上がるので、入る入らないは個人の価値観によるものが大きいでしょう。

個人的には、慣れない車で慣れない土地を運転するので、いつも以上に慎重になったほうがいいと思います。

わたしが働いていたとき、『わたしは事故起こさないから』と免責とNOCを付けなかった女性が出発直後に立ち寄ったコンビニで車とぶつかり、レンタカー会社に戻ってきて現金で20万円を支払っていったことがあります。

マイカーと違い、レンタカーは事故を起こすと高くつくと覚えておきましょう。

 

レンタカー予約は早ければ早いほどいい

レンタカーに関しては、予約が早ければ早いほど、良い条件で借りることができます。

飛行機は当日空きがあれば驚くほど安く乗ることができますが、レンタカーには当てはまりません。

 400席ある飛行機なら埋まっている席が100でも飛ばさないといけないわけで、格安でも空席を埋める理由がありますが、レンタカー会社は基本的に余分なレンタカーを抱えていないんですよ。
だから『余ってるから安くするよ』ということはありません。

レンタカーは安いグレードから予約が埋まるので、日が近づけば近づくほど人気のコンパクトカーがなくなり、高いプラン、プロパー価格(定価)の車が残ります。

それさえ残っていなければ、断られることもあります。

北海道で登山する時期は『7月~9月の夏山シーズン』がピークです。
この時期は『観光シーズン』でもあり、一年でもっともレンタカー業界が賑わう時期です。

ライバルは多い。

レンタカーを安く借りるなら、早めに予約しておきましょう。

 

ちょっと高くても車種を指定できるほうがいい

かつてわたしが働いていたレンタカー会社では、「Hondaフィット」と「Suzukiスイフト」が同じ料金クラスでした。

そこでは、料金が高い単独プランではフィットを選ぶことができましたが、航空機やホテルとセットになったレンタカー会社の利益が薄いプランの場合、どの車になるか行ってみないと分かりませんでした。

 当然ですが、レンタカー会社は利益が多いプランのお客様を優先的に扱うわけで、安ければ安いほど優遇措置はありません。

北海道では長距離移動が当たり前で、道民は居住性重視で疲れにくい車を好む傾向があります。

荷物が多い登山者にとって、スイフトより荷室の広いフィットが良いのは明らかですから、車種が指定できるメリットは大きいと思います。

ちょっと高くなったとしても車種指定できるプランをおすすめします。

 

絶対にやってはいけないノープラン

稀にノープランでレンタカー会社にふらりとやってくる人がいます。

レンタカーは早く予約するほどいいとお話しました。
車は安いプランのコンパクトカーから埋まっていくので、突然レンタカー会社に行ったら高いグレードの車種しかない場合がほとんどです。

残っているのは、1日で2万するマークX以上の車とか…。
繁忙期なら、それさえなくてお断りされることもあります。

予約なしは考えられません。

 

格安レンタカー比較サイトを利用する

レンタカーを借りるなら、いろんなレンタカー会社のプランを比較して、なるべく安く借りたいと誰しもが思うはず。

 レンタカー会社のウェブをひとつひとつチェックしていたら、日が暮れます。
しかも、基本は簡単に比較できないように出来てますから、労多くして益少なしといった具合。

いろんなレンタカー会社を扱っている『旅行サイト』や『格安レンタカー比較サイト』からウェブ予約するのがいちばん便利で手っ取り早いと思います。

【高山植物が咲き乱れる7月の海の日前後の3泊4日】で検索をかけて、代表的な格安レンタカーを比較できるサイトの特徴を調べてみました。

 

√たびらい

レンタカー会社は大手5社中心で、偏りがなく、バランスがとれているのが『たびらい』。


シンプルな条件で検索することが可能なので、比較検討がし易いサイトです。
3つのサイトの中で、もっともストレスなく比較できました。

ウェブの操作という点では、バナーが多くて、画面が分かりずらいのが難点です。
ある程度ウェブ操作に慣れた人向きだと思います。

最初から『乗り捨て設定』したうえで検索することができます。
貸出返却時間を設定して検索することはできませんが、プランを選んだ上で時間を変更することは可能です。

レンタカー比較といえば、たびらいレンタカー

 

√skyticket

画面が分かりやすくて、ウェブになれてない人におすすめなのがスカイチケット。


わたしの検索では出てきたレンタカー会社が偏っていまして、千歳ではタイムズのほかニコニコや小さな会社もありますが、基本『タイムズカーレンタル』が多いですね。
しかも、プロパー価格ばかりで格安感がありません。

ほかの大手(オリックス、日産、トヨタ、ニッポン)がでてこないのは、ちょっと弱い感じです。
今後に期待したいと思います。

こちらのサイトも、最初から乗り捨て設定したうえで検索ができます。
貸出返却時間を設定してから検索できるのが便利です。

全国のレンタカー30社比較・予約!1日2000円の最安値!スカイチケットレンタカー

 

√レンナビ

キャンペーンで安くなっているプランも検索できるのがレンナビ。


キャンペーンの場合は、販売期間○○/○○迄と記載がでます。

プランを選んだうえで『乗り捨て』設定するので、乗り捨て前提の人には価格比較しずらい一面があります。
場所によって異なる乗り捨て料金一覧が分かりやすいだけに残念。
乗り捨てを考えてない人におすすめです。

検索の仕方にもよるかもしれませんが、わたしが検索したところ、オリックスレンタカーばかりでてきました。

最初から乗り捨て設定して検索することはできません。
貸出返却時間を設定して検索することができます。

全国のレンタカー最安値比較なら「レンナビ」

※レンタカー営業所は8~20時の営業が多く、返却が営業時間を超えたり、最初に設定していた時間を過ぎてしまうと値段があがります。返却時間は要チェックポイントです!

 

まとめ

表面的な料金だけを見ても、金額がさまざまで迷ってしまいます。

レンタカーを選ぶポイントで重要なのは、レンタカーを借りるうえで必要な条件を明確にすることと、その条件が含まれているプラン同士で料金を比較することです。

それさえしっかりできていれば、どのサイトを見ても安いプランを見つけることができると思いますよ。

わたしなら、『日程と貸出返却時間、乗り捨ての有無、免責とNOC付き、車種指定』で検索をかけて、金額が思ったより高い場合は、車種指定をあきらめて外し、再度調べなおして決めます。

レンタカーで移動できれば行動範囲が広がり、登れる山の選択肢も広がります。

ぜひ参考にしてみてください。

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