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【レビュー】圧倒的な保温力「サーモス山専用ボトル」~もはや冬山登山の標準装備

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サーモス山専用ステンレスボトル

山での使用を想定して作られたTHERMOS(サーモス)山専用ステンレスボトル、通称「山専ボトル」を入手しました。

高い保温力で知られるサーモスは、登山者が絶大な信頼を寄せるブランド。とくに冬山登山には欠かせません。

長年サーモスのステンレス水筒を愛用してきましたが、「山専ボトル」の保温力と使いやすさは別次元でした。

 

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一度使ったら手放せない

テルモス山専用ステンレスボトル

道具は大切に使うのが信条で、今まで使っていたサーモスボトルは、何度かパッキンを取り換えながら、かれこれ20年近く使ってます。

山専ボトルの評判の高さは耳にしていたものの、買い替えるつもりは毛頭なかったところに、なんと雑誌「山渓」の読者プレゼントで当選!

使ったら最後、手放せなくなりました。

そりゃ20年もたてば水筒も進化するはずですが、今まで使っていたサーモスボトルは何だったのだろう?と思うレベルです。

 

 

THERMOS(サーモス)山専用ステンレスボトル

幸運の女神が舞い降りて、我が家の登山アイテムに仲間入りした「山専ボトル」。

サーモス山専用ステンレスボトル

 

下山して家に帰ってきても、まだ熱い

機能性のなかでも特筆すべき点は、6時間後でも78度以上をキープする保温力です。

ある日の山行では、朝4時に熱湯を注ぎ、-25℃の雪山に入り、下山して夜の8時に帰宅。

お湯はどのくらい冷めたかな?と指を浸けると、「熱っ!」と反射的に手を引っ込める温度でした。わたしの感覚では「熱湯」です。これには驚きました。

 

手袋をはめていても扱いやすい

冬山では、凍傷になるのを防ぐため、素手になることはできません。

手袋をはめたままなので、けっこうな確率でモノを落とします。水筒もしかりで、これまで使っていたサーモスボトルはツルンとした形状も手伝って、落としまくりました。ボコボコです。

使い込んだサーモスボトル

山専ボトルのほうは本体2か所にゴムが付いているので、グリップ力が高くて滑りにくい。ザックからとり出しやすく、持ちやすい。

コップやスクリューに付いた凸凹は、手袋をしても感触が伝わり、開け閉めしやすいいい仕事してます。

 

軽い

750ml山専ボトルの重さは約360g手にした瞬間「軽っ!」と口にしてしまいました。

登山では装備の軽量化は安全に直結するので、数十グラム単位で軽さを追求するのが常。とくに冬山は装備に頼る部分が大きくて重量もかさむので、この軽さは単純にありがたいです。

ラバー製のボディリングとソコカバーを外せば30g軽くなりますが、そんなことをしたら山専ボトルの魅力が半減するのでやめましょう。

水筒の世界も軽量化が進み、20年近く前のサーモスボトルと比べると隔世の感がありますね。古いボトルは「レジャー使用」に格落ちです。

 

手入れしやすい

スクリューせんは、手入れしやすいシンプルな形状です。

ダブルスクリュー

いくら保温力が高くても、飲み口が複雑な形だと衛生面が気になります。これなら糖分の入った飲み物やミルク入りコーヒーも持っていけそうです。

スクリューは2つありまして、使い始めの頃、洗って1週間経っても水滴が残っているので「ずいぶん乾きにくいなぁ」と思っていたら、1つ本体に付いたままでした。

乾かきが格段に悪くなるので、部品はぜんぶ外して乾燥させるようにしましょう。洗ったあとは数時間程度、逆さにして水を切ることをおすすめします。

 

傷が目立つのがたまにキズ

1回使っただけで傷がつきました。

ボトルの傷

ザックの中でいろんなものにもまれるので、傷は付き物だと諦めています。これも使い込んだ味わい、と愛着が湧いてきますし。

でも目立つ

気になる人は、別売りの専用ポーチを使ったほうがいいと思います。ポーチも手袋をしたまま扱いやすい作りになっています。

 

 

サーモス山専用ステンレスボトルのサイズ

山専ボトルには3サイズあります。

山専ボトル3サイズ

THERMOSホームページより

 

500mlなら、コーヒーもしくはカップ麺の二拓ですね。 

750mlサイズだと、1人分のカップ麺とコーヒー程度はまかなえます。行動時間が長い日帰り山行にも向いていると思います。

900mlなら2人用としても使用できると思います。

保温力で選ぶなら、大きいほど保温力が高くなります。6時間後の保温力はこちら。

500ml:77度以上

750ml:78度以上

900ml:80度以上

わたしが使っているのは750mlサイズで、冬季日帰り山行で飲料水を入れるには十分な容量です。

緊急用品としてガスとストーブを常に携行しているので、もしも山行中に水が足りなくなったら、雪を溶かして飲料水を作るまで。

 

 

モンベルのアルパインサーモボトルとの比較

サーモスの山専ボトルとよく比較されるのが、モンベルのアルパインサーモボトルです。

 モンベル アルパインサーモボトル

モンベルHPより

 

750 mlを比較してみます。

 モンベル
アルパインサーモボトル0.75ml
サーモス
山専用ボトル0.75ml
保温効力(6時間)80℃以上78℃以上
保冷効力(6時間)8℃以下10℃以下
直径7.9cm8cm
高さ26.3cm26cm
重量360g360g

ほぼ同じですね。信頼性においても甲乙つけがたし。

THERMOSは1904年に世界で初めて魔法びんを作った会社です。登山歴が長い人はテルモスとよんでますね。「山はテルモス」という人も多いです。

モンベルは言わずもがな日本の総合アウトドアメーカー。品質はもちろんですが、修理や問い合わせにも真摯に対応してくれる、まじめな会社です。

価格はモンベルが若干安いですね。あとは好みだと思います。

 

冬山の標準装備「テルモス山専用ボトル」

冬山に「お湯」を持参する理由はいろいろありまして

  • ペットボトルやハイドレーションは凍りつく(凍ってしまって飲めません)
  • 寒さにさらされた体を温める必要がある(低体温症対策としても大切です)
  • 雪で飲料水をつくるとき、呼び水として使う(早く融けるので燃料の節約になります)

だから、水筒は冬山登山の必需品であり標準装備です。

 テルモス「山専用ステンレスボトル」は気になる点(キズが目立つ)はあるものの、水筒としての機能性と保温力の高さが勝ります。しかも軽い。

もっと早く使いたかったと思ってます。

THERMOS(サーモス)山専ステンレスボトル

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