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厳選!山ごはん作りに欠かせない基本の道具

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sea to summit

山の食事は、限られた調理器具で、軽量化と保存性を重視した食材を、少ない燃料と少ない水で手早く調理するのが基本です。

バーナーやクッカーなど、食事を作るために最低限必要な道具と、火傷などの事故防止に役立つギアを紹介します。

 

 

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山ごはんの基本道具と選び方

登山 調理

山で食事をするときは、グルメを堪能したいシッカリ調理派と、サクッと栄養補給したいカンタン派の大きく2派に分かれます。

ここでは、シッカリ調理派、カンタン派、どちらにとっても基本となる道具を紹介します。いろいろあれば料理の幅は広がりますが、まずは基本道具を使いこなすことから始めましょう。

 

最低限必要な道具は次の5つです。

  • ガスカートリッジ(燃料)
  • バーナー(点火装置)
  • コッヘル(クッカー)
  • シェラカップ(クッカー)
  • カトラリー(スプーン、フォーク、箸)

 

近頃はアルファ米やフリーズドライ製品など、お湯を注ぐだけで気軽に食べられる食材が増えて、本格的な調理をしなくても済むようになりました。

そのため、単独や少人数山行の場合は、クッカーはコッヘルもしくはシェラカップのどちらか1つにして、さらに軽量化する傾向もあります。

 

道具を選ぶときのポイントは3つ。

  • 軽い
  • コンパクトに収納できる
  • 様々な用途に兼用できる

 

兼用できるということは、道具が少なくなって、装備が軽くコンパクトになることを意味します。お湯を沸かすならコッヘル(鍋)を使用すればいいので、ヤカンのように一つの用途しかないものは不要です。

まな板やナイフは、あらかじめ家で食材をカットしておけば必要ありません。工夫次第で減らせる道具は数知れず、山ごはんを作るうえで絶対に必要な道具はそう多くありません。

 

 

 

山ごはんの道具の素材

登山 調理

登山専門店で見ると、道具の素材は、総じて、チタン製などの高価な素材か、お値打ち感のあるアルミ製などに二極化している印象です。

 

チタン

登山者に根強い人気のチタンは、軽いことで知られています。

さらに、チタンは鋼鉄以上の強度があるので、長期間の使用に耐えうる素材でもあります。値段は少々張りますが、長期的に見れば十分に元がとれると思います。

熱伝導率が低いので、熱さ・冷たさが伝わりにくい特徴があります。直接口を付けるマグカップやシェラカップで熱々のコーヒーを飲んでみたら、お値段なりの価値を実感できるはず。

 

アルミ

昔からあるアルミ製は、安価なのが最大の特徴です。

強度がないため、ザックの中で荷物に押されたりしてベコベコに凹んでしまうのが難点ですが、使い込んだ証としてむしろ愛着が湧いてくるから不思議です。

熱が伝わりやすいので、アルミ製の調理器具を火にかけるときは革手袋などをはめて扱う必要があり、扱いやすさという点ではイマイチです。

 

シリコン

シリコンは柔らかいので、デザインの自由度が高いのが特徴です。

ジャバラに畳んでコンパクトに収納できるシリコンクッカーは、収まりの悪い調理機器の収納性を驚異的に改善してくれました。

カラフルな色遣いで、ともすると無機質になりがちな登山装備に、遊び心をプラスしてくれる素材です。

 

 

 

基本道具1.ガスカートリッジ(燃料)

登山 調理 ガス

燃料には、ガス、ガソリン、アルコール、固形燃料があります。

ひと昔前はガソリンが多く使われていました。安価で火力が強いことが魅力でしたが、ザックの中でガソリンが漏れたり、バーナーの操作を誤ってテント火災を起こすといったトラブルが絶えず、すっかり敬遠されるようになりました。

現在の主流はガスです。持ち運びしやすくコンパクトで、バーナーも燃焼効率の良いものがどんどん誕生しています。扱いやすさも抜群で、取り扱いに熟練を要するガソリンに取って代わる存在になりました。

 

ガスカートリッジは気候によって種類を使い分けます。EPIガスは3種類のラインナップです。

 

◆レギュラーカートリッジ:+10℃(気温+10℃前後では出力が弱くなる可能性あり)

 

◆パワープラスカートリッジ:-15℃(秋~春、通年使用も可)

 

◆エクスペディションカートリッジ:-20℃(冬、極寒地用)

メモ

カートリッジの中には、液体のLPガスが詰まっています。外部の熱を得て気化するのですが、気温が低いと気化せず、使用できないので注意しましょう。

 

 

基本道具2.バーナー(ストーブ)

登山 ジェットボイル

バーナーもしくはストーブと呼ばれる点火装置は、「直結型」「分離型」「高燃焼」の3タイプがあります。

 

直結型バーナー

一体型ともよばれ、バーナー本体をガスカートリッジの上に直接取り付けて使用します。軽くてコンパクトにまとまるのが特徴で、単独、少人数で小さめのクッカーを使用するときにおすすめです。現在、山で見かけるバーナーのほとんどが直結型です。

重心が高くなって不安定になるのがネックでして、容量の大きいコッヘルやナベを火にかけるときは、容器の取っ手から手を離せません。火力調整はゴトクの下でするので、火力が強いときはヤケドに要注意です。

 

◆REVO3700 STOVE:1~2人用(EPIのフラッグシップモデル)

重さ111g
ゴトクの大きさφ152mm
出力3700kcal(230レギュラーカートリッジ使用時)
燃焼時間約60分

 

 

◆NEO STOVE:2~3人用(大型クッカー対応)

重さ185g
ゴトクの大きさφ205mm
出力4000kcal(230レギュラーカートリッジ使用時)
燃焼時間約50分

 

 

分離型バーナー

バーナーとガスカートリッジをホースでつなぐ形式が分離型です。ゴトクが大きめで重心が低いので、コッヘルなどを乗せたときの安定性が格段に増すのがメリットです。本体から離れところで火力調整できるのも魅力のひとつです。

ホースなどの部品が増えるので重くてかさばり、設置するのにスペースが必要ですが、鍋をひっくり返すリスクが減ることを考えれば、さほど大きなデメリットだとは思いません。グループ登山で大きなクッカーを使用するときにおすすめです。

 

◆SPLIT STOVE:2~3人用(チタン製)

重さ234g
ゴトクの大きさφ122mm・φ144mmの2段階調整
出力3600kcal(230レギュラーカートリッジ使用時)
燃焼時間約65分

 

 

高燃焼バーナー

直結型の進化系が高燃焼バーナーです。コッヘルさえも一体化して超コンパクトにし、燃焼効率を飛躍的に向上させたジェットボイルがその代表格です。

一般的なバーナーに比べてガスの消費量は約1/2。お湯を沸かすことに特化しているので、フリーズドライ中心で荷物を軽くしたい人や単独登山者向きです。

付属のゴトクを使用すれば、一般的な直結型と同じように使用できますが、そのような使い方であれば、小型のバーナーとクッカーを持参したほうが軽量化できると思います。

 

◆JETBOIL マイクロモ:容量0.8L

重さ約400g(クッカーとストーブのセット、ガスカートリッジを除く)
沸騰到達時間2分15秒(0.5L)
出力1512kcal/h
付属品ゴトク(φ120mm) 専用クッカー以外を使用するときに装着

 

メモ

調理中にコッヘルやバーナーをひっくり返してヤケドを負う事故が身近で発生しています。バーナー選びでは、燃焼効率や価格だけでなく、ゴトクの形状や大きさ、使用するクッカーとのバランスにも注目しましょう!

 

 

基本道具3.コッヘル(クッカー)

登山 調理

コッヘルがあれば、調理に困ることはありません。鍋としてはもちろん、フタはフライパンにもなるし、皿やカップ代わりに使うことも可能。山ごはん界の万能調理器です。

グループ登山では、人数に応じた大きさのコッヘルと人数分のシェラカップの組み合わせで使用。単独ならコッヘルひとつですべて事足ります。

本来コッヘルは共同装備ですが、ほとんどの登山者は個人装備としてそろえています。基本の調理器具として1つ持っておきたいギアです。

持ち運ぶときは、デッドスペースを作ってはいけません。中にガスカートリッジやストーブ、箸やおたま、スプーンなどの調理器具を入れて、収納容器として活用します。

コッヘル内部を保護するために、収納物はハンカチやキッチンペーパーなどで包むようにしてください。

登山 調理

複数のコッヘルを持ち運ぶときは「重ね」収納が基本。買い足すときは、同じモデルのサイズ違いを購入するといいですよ。

素材はチタンがイチオシです。大きなものほど軽量化の恩恵が大きくなります。チタンを使うようになってからは、以前使っていたステンレス製がとんでもなく重く感じるようになりました。

 

◆チタン製:エバニュー チタンクッカー深型

 重さ165g容量はナベ:900ml/フタ:250ml。いろんな形状のコッヘルがありますが、フタも食器や小型ナベとして使える「深形」がおすすめです。230ガスカートリッジ収納可。

 

 

◆アルミ製:エバニュー アルミクッカー900FD 

 安さが魅力のアルミ製。重さ187g、容量はナベ:900ml。最低限の料理におすすめです。230ガスカートリッジ収納可。

 

 

◆シリコン製:シートゥサミット X-ポット1.4L

1990年創業、オーストラリアのSEA TO SUMMITのシリコン鍋。底はアルミ製なのでバーナーでの調理が可能です。重さ250g、容量は1.4L。カラフルな色とジャバラ折りでコンパクトに収納できるのが魅力です。

 

 

 

基本道具4.シェラカップ(クッカー)

登山 シェラカップ

シェラカップとは、1892年に設立されたアメリカの自然保護団体「シエラクラブ」がつくり、会員に配布したカップが起源です。その後広く普及して、今ではこのような形状のカップの代名詞になっています。

シェラカップは、皿やカップ、おたまとして使ったり、直火にかけて小さなクッカーとしても使用することがある、登山では定番の調理器具です。容量が小さいので、鍋物をしたり大量のお湯を沸かす用途には向いていません。

単独や少人数山行のときは、シェラカップだけで済ます人も多いようです。グループ登山の場合は、コッヘルで作った料理を取り分ける皿やカップとしての使用が主流でしょう。

素材はチタンとステンレス製ものが多く、持ち手には固定タイプと折りたたみタイプがあります。好みによるところが大きいですが、ザックに収納したときに持ち手が邪魔にならない「折りたたみ」のほうが使い勝手が良いと感じますが、どうでしょう。

複数購入するときは、重ね収納できるように同じモデルを選ぶといいですよ。

 

◆エバニュー チタンシェラカップFD(折りたたみ式ハンドル)

容量310ml、重さ60g。折りたたみ式ハンドルなので、クッカーなどにすっぽり収納できます。シェラカップは口当たりがいいチタンがおすすめです。

 

 

 

基本道具5.カトラリー(スプーン、フォーク、箸)

登山 カトラリー

機能性が高くて収納性もよく考えられた登山用のカトラリーは、持っておいて損はないと思います。

とくに、スプーンとフォークが両サイドについて1本でまかなえるものや、分離式の箸はなかなか便利。

どれも家庭で使うカトラリーより小さく、コッヘルやポーチにコンパクトに収納できます。装備のなかで迷子になることがないし、ゴミ袋を突き破ることもありません。

素材はチタン製、ステン、プラスチックなどいろいろ。

個人的にはスウェーデンのLIGHT MY FIREの「スポーク」シリーズがおすすめです。強化プラスチックで出来た、カラフルな色使いがオシャレなカトラリーです。

 

◆ライトマイファイヤー スポークS 2パック

 

 

◆スノーピーク 和武器(分離式の箸)

 

家にあるものを持っていくのもアリなんですが、割りばしだけは要注意。ささくれでゴミ袋が破れて、ザックの中に残飯の汁が漏れると、ほんとにもぅ最悪です(経験者)。

使用済みの割りばしをバキッと折るのは絶対に止めましょう。できれば、コッヘルなど硬い容器に入れるか、何かで包んで持ち帰ることをおすすめします。

 

 

調理中の事故防止に役立つギア

登山 調理器具

かつて高校山岳部でテント泊中に、ホエーブスという昔のガソリンストーブが異常燃焼してテントが燃え、命からがら脱出した体験があります。

山ごはんを作るときは常にその記憶が蘇るほどで、鍋をひっくり返したり、バーナーが倒れないように人一倍注意を払っています。

山では平な場所が意外となくて、不安定な場所で火器を使うことになります。テントや小屋など狭いスペースでの調理では、人とぶつかった拍子にアクシデントが起きることもあるんですよね。

そんな調理中のリスクを減らすギアがこちら。

 

◆EPI カートリッジスタビライザーⅡ

カートリッジの底部に取り付けて、ガスカートリッジの転倒を防ぐホルダーです。プラスチック製で価格も手ごろ。重量もわずか26gで、折りたたんでコンパクトに収納可能。わたしはバーナーケースに入れてます。

 

◆プリムス バーナーシート

テント内で調理するときに使用しているのが、バーナーの熱からグランドシートを守るバーナーシートです。表はアルミ蒸着フィルムで熱を反射させ、裏は難燃性の繊維を採用しています。わたしが登山を始めたころは、薄いべニア板や雑誌を敷いて安定板にしてました。ザックのスペースと予算に余裕があるなら、便利このうえないギアです。

 

ここまで、バーナーやクッカーなど、食事を作るために最低限必要な道具と、調理中の事故防止に役立つギアを紹介しました。

少ない道具でも、工夫次第でレパートリーは広がります。というか、それもまた楽しみのひとつ。まずは、基本の道具を揃えて、使いこなしてみてください。

 

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