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失敗しない登山装備選び、押さえておきたい「4つのポイント」

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登山道を歩く登山者 装備はさまざま初心者こそ装備は良いものを使いましょう。

まだ厳しい山には登らないから安価なものや代用品で十分、必要になれば良いものを揃えればいい、なんて考えているなら視点を変えてみてください。

初心者だからこそ、技術や体力、経験不足を補ってくれる良い装備が必要になるのです。時には、装備の良し悪しが生死を分けることだってあるのが山の世界ですから。

山の装備は、素材や機能性によって多種多様です。価格にも大きな差がありますが、価格と品質は比例します。

最初は仲間から装備を借り、実際に登山してみると、必要な機能や耐久性などが見えてきますのでおすすめです。

品質の高い装備は、気象や自然条件が厳しくなればなるほど効果や機能が発揮されるものです。いざというときに後悔しないために、少々値が張っても良い装備を選びましょう。

 

 

1.耐久性がある

全ての登山の装備に言えることですが、山で使えるものは街で使えても、街で使えるものが山で使えるとは限りません。

なかでも耐久性は、タウン仕様と登山仕様で雲泥の差があります。

こちらは10年前に2000円前後で購入した1Lドリンクボトル。いまだ現役です。

ナロゲンボトル

100円ショップでも同じようなボトルが販売されていますが、キャップねじの耐久性は一度落としただけで割れてしまう程度のものです。

職場や公園に行くときに持ち歩くなら、壊れたとしても100円だからしょうがないで済む話ですが、登山中に壊れたら、大切な水を失い、命にかかわることにもなり兼ねない深刻な話になってしまいます。

登山用品店にいくと、単純な機能の割に高価で購入するのをためらうような装備がたくさんあります。しかし、耐久性イコールコストだと割り切ることです。

壊れたら買い替えれば済むのは街中での話。山に持ち込む装備は、耐久性のあるものを選ぶのが大切なポイントです。

 

2.軽さ

登山用具の歴史は軽量化の歴史ともいえます。

すべての荷物を自分で背負うのですから、軽いに越したことはありません。特に体力の衰えを感じる年齢になると、装備の軽量化はケガや故障の予防にもつながり、登山生命にも深く関わってきます。

軽さの追求は、特定の用具の軽量化と、総合的な軽量化の二つの側面で考える必要があります。

 

①特定の装備の軽量化

ザックを例にとると、ウルトラライトといわれる耐久性や堅牢性を犠牲にしてでも軽さを追求した商品が登場しています。

ただし、木の枝でウエアやザックなどを破いてしまったり、チャックがあっけなく壊れるなど、軽さばかりを追求すると耐久性が劣るデメリットもあります。

軽さと耐久性は相反する関係にあります。どこで折り合いをつけるか、耐久性とのバランスを見極めることが大切です。

 

②装備全体の軽量化

早朝の黒岳山頂

登山中何が必要かを厳選

”あったら便利”な用具をあれもこれも詰め込むなら、ひとつひとつの用具をいくら軽量化してもキリがありません。

無くてはならないものだけをよく厳選し、他で代用することを工夫したり、ときには我慢することも必要です。

重いからといって飲料水を少なくした結果、脱水症状を起こして行動に支障をきたすようではいけませんし、調理器具にお湯を沸かす機能しかないヤカンは不必要です。

何が必要で何が必要でないかは、尾根歩きなのか沢登りかなど登山スタイルに応じても変化します。軽量化とは、総合的に考える必要があるのです。

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3.操作が簡単でシンプル

操作が簡単でシンプルだということは、壊れにくさ(耐久性)につながります。動作をスムーズに行えることは、速やかな行動につながります。

チャックの開け閉め、装着や調整のしやすさ、ザック荷物の出し入れのし易さなど、ちょっとしたことの積み重ねが、行動の速い人と遅い人の違いを生みます。

猛烈な雨と風にさらされる過酷な状況下では、操作性の良し悪しはときに命を左右するほどの大きな違いを生みます。

究極は、何も考えずに操作できることが理想でしょう。

GPSを例にとると、英語表示のものは手ごろな価格ですが、疲労困憊して意識がもうろうとしているときに冷静に英語を判読できる自信がない人は、少々高くても日本語表示のGPSを選ぶべきです。

登山の装備は、最悪の事態を想定して購入することです。そのとき、何も考えずに操作できるだろうか?という視点を忘れないようにしましょう。

 

4.自分に合ったものを選ぶ

日帰り登山装備ひとつとっても、うんざりするほどたくさんの装備が必要です。

そのうち、急いで揃えないといけない用具は登山靴やザック、雨具などのごく一部です。焦らずに必要なものから少しずつ揃えていくことをおすすめします。

というのも、装備選びには経験がものをいうからです。

経験を積む過程で自分の課題や特徴が明らかになり、登山スタイルも確立されてきます。他人の装備を見たり使い勝手を聞く機会も増えて、見る目も肥えてきます。最初のうちは仲間から装備をかりて登山するのもおすすめです。

同時に、自分が装備を使いこなせるかどうかも大切です。

夏山の雪渓を前に軽アイゼンの装着で手間取っている人をよく見かけますが、軽アイゼンのような特殊なギアは、事前トレーニングをせずに使用するとかえって危険をまねきます。

装備はよく理解して仕組みや限界を知り、仕様にそった適切な使い方をしてはじめて機能が発揮されます。

自分の知識や経験、技術レベルと相談しながら、自分に合ったものを選びましょう。

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